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鳴らしていいんですか?

ちょっとした事で、近所にある掛かりつけの医者の所へ行ってきた。

前回行った時は、確か去年寒くて風邪を引いたとか、そんなことだった様な気がする。この国の個人病院は秘密クラブ的な感じで、いまだに馴染めない。処方箋を持って薬局へ行くという医薬分業なのは日本と一緒なのだが、私の行く医者のところは、受付がないのだ。しかも時間と曜日によっては予約の必要もないので、ますます混乱する。

例えば歯医者や婦人科みたいに必ず予約して、その時間に行くのであれば、医者は私が行くということを知っていて、私のためだけの時間がとられているということである。だが、この一般医では、予約なしの日の場合、いきなり待合室までいって他にいる患者の順番を確認しつつ、自分の番が来るのを待つというシステムになっている。それで、このシステムがわからず、さらに気の弱い私は、以前に書いた様にいつまでも自分の名前が呼ばれるのだと思い込んで待っていて”本日最後の患者”になっていたりするのだ。

個人医というのは、普通のアパート内にあるのがほとんどで、建物入り口についている暗証デジコードのとなり辺りに医者の名前や専門などが彫られた金ぴかプレートが張ってあり、それでやっと”あ、ここなのね”と判明する。デジコードは通常日中であればボタンを押せば開く様になっており、とりあえず建物内に入る。そのあと、そのまま階段を登れるアパートもあるが、ここは、インターフォンで名乗り、ドアを開けてもらわなくてはならない。インターフォンで話す準備というかスピーカーに顔を近づけてみたりするが、話す間もなくドアが解除されちょっと恥ずかしい。そして3階まで上る。このアパートは、2階にも精神科医などが入っている模様。住民は人の出入りが激しくて迷惑なこったろう。などと思いながら、ドアの前にたどり着く。ここで更にブザーを押してドアを開けてもらい、やっと中に入ることが出来るという流れである。

今回、ブザーを押そうと思ったところ、既にドアが少し開いていたので、鳴らさずに入り、奥にある待合室に直行した。というのも前回ブザーを押したら医者自身がわざわざ診察室から出てきてドアを開けてくれて、そのときに”ちっ、何で俺がいちいち開けなきゃならないんだ”みたいな顔をしていたのをうっすらと記憶しており、診察中の先生を邪魔してはいけん。と思ったのだ。それに私的には、下のインターフォンを鳴らしたことで、”誰かが来た”ということは分かっているはずと思い込んでいた。

待合室に行くと、幸運なことに誰もいない。いつもはモリモリと人がいるのに何てラッキーなんだ!次はもう私の番!と喜びつつ、大量においてあるELLEやパリマッチなどの雑誌をむさぼり読む。するとどうも前の人の診察が終わったらしい。いつもは、終わり次第、先生が待合室まで来て”次の人!”みたいな感じで進んでいくのだが、今日は、先生がここまで来ない。”もしかして次の診察をする前に何かしなくちゃならないことがあるのかも。もう少し待ってみよう。”と心に言い聞かせさらに雑誌を読みあさる。

大分経っても人も来ないし、先生も来やしない。”やばい、やっぱりブザーを押さなかったから、先生が待っている患者がいるってことに気づいてない?”と思い始め、そうかと言って診察室に乗り込む勇気もないので、遠くの待合室で足音を立ててみたり、わざと咳をしてみたりする悲しい私。するとやっと気づいてくれたのか、先生が驚いた顔で待合室に来てくれたのだった。

今週、ラボで検査した結果を持って再度この医者のところに行った時に、システムが判明。診察室内の2箇所(デスクの所と診察台のそば)に1階の中扉解除ボタンと入り口のドア解除ボタンがあり、ピンポーンと鳴る度に、先生が密かにボタンを押しているのであった。患者は、入り口のドアも鳴らし、ドアロックが解除されたら開けてもらうのを待たずに自分でとっとと中に入らなくてはならないのだ。また次行くのはいつになるのかわからないけど、忘れちゃうんだろうな、このこと。

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