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タヒチ&ワリスの人々。

Triomphe_1 夫の古くからの友人が”とうとうフランスを去ることを決めた”という話は今年に入ってすぐに聞いていた。私は写真でしか見たことのない人だが、時々家に電話を掛けてきたりしていて、何となく認識はしていた程度であった。

この友人という人は、ワリス人(というのか?)らしい。タヒチ人なら激しく地理に疎い私でも何となくイメージがわくのだが、どうもワリスというのは、タヒチのそばにある島らしい。昨日必死にANAの機内誌に載っている世界地図(笑)で調べてみたのだ。しかし、この辺りにこんなに沢山の島々があるとは知らなかった。そして彼曰く、生まれ育ったその島は、自転車で簡単に一周出来る程度のこじんまりしたものらしい。ただ、いずれにしてもフランスの海外領土なので、”xx人”という言い方は正しくないのかもしれない。

Triomphe_2 今までフランス南部のTOULONという町に住んでいたらしいのだが、先々週からパリに上京し、いよいよ今週金曜にはフランスを離れるということが決まったらしい。ということで、先週の土曜日にパリ観光に付き合うことになった。パリに上京してから出発までの何週間かを一体どこに泊まるのかと他人事ながら心配していたのだが、彼のパートナーは、タヒチの人で、どうもその家族が大金持ちらしいのだ。大金持ちというか、不動産もちとでもいうのか。

Triomphe_3 夫は、”彼らがパリで迷ったら大変”とTOULONからTGVで到着した日にリヨン駅まで迎えに行ったのだが、パートナーの人(面倒なのでタヒチの人とします)のお母さんも一緒に上京しており、これからパリにいくつかある(!)アパートのうちの一つに3人で行くということだったらしい。そんな訳で、夫がわざわざメトロの乗り方だの何だのをアドバイスするほどの田舎っぺレベルではなかったのだが、スーツケースが4つだか5つあったらしく、それはそれなりに役に立ったようではある。

私はこの日家に居たので、無事に到着したのかな~などとそれなりに心配していたのだが、途中、”今ねぇ、3人と昼飯食べ終わって、友達がギター弾き始めてまったりしてるところ。しかしこのアパートすごいよ。こんなの見たことない”という半分興奮状態の夫からの電話報告があった。荷物を解いて落ち着いたらギターを奏でるという辺りが何となく島の人っぽいではないか。アパートは、18区にあり、と言っても先日書いた様なアフリカ人やらアラブ人やらの外国人だらけの方面ではなく、サクレクールに程近いどちらかと言えばフランス人のBOBOやアーチストが好んで住む様な界隈にある、アトリエチックなものらしい。

夕方帰ってきた夫がそのオサレな”アトリエ”の話ばかりをし、”タヒチの人のお母さんは、近い内にこの物件を売ろうと思ってるらしいんだけど、どうにかして俺達に安く貸してもらえないかな~”などと斜め上の方向を見ながら寝言のようなことをずっと言っていた。そんな都合の良い話などあるわけがないし、久しぶりの旧友との再会を単純に喜ぶのではなく、そのパートナーが金持ちだということが判明したことに食らいついているようで何だか気分が悪いだろ!とちょっと怒ってみた。

大体普段は、夫より私の方が金や物に執着するタイプなのだが、このアトリエは夫にとって本当に”夢の御殿”だったようである。自分のものでもないのに”お前も見たらビックリするって、ほんとに!来週きっと行けるよ!見たらビックリするって!”と何回も聞かされて、この日は本当に疲れた。そしてこの金持ち度が災いして夫の友達(以後ワリスの人)とタヒチの人は8年一緒に住んでいるのだが身内の反対により、結婚する事が出来ないらしいというゴシップネタまで聞かされたのだった。

そんな知識を事前に詰め込まされた状態で、土曜にこの二人と今ルーアンという町で職業研修を受けており、週末をパリで過ごそうと上京して来たワリスの人の妹さんに会った。夫は、アテンド慣れしていないというのか、やる気がないというのか、”どこに連れて行こうか”、”何を見ようか”、”これだけは買いたいというものがあるのか(明日は店は閉まってるし)”などという旅行者を案内するような計画を一つも立てていないので、私はイライラが最高潮の状態であったのだが、エッフェル塔は今朝行ってきたと言うので、凱旋門を提案してみた。これならシャンゼリゼ通りもあるし、店も何となく色々あるし、土産物もある。何となくコンコルド広場までそぞろ歩けば、眺めも良いしエッフェル塔も見えるではないかという考えである。

ワリスの人とタヒチの人は、本当に”島の人”という感じであった。何かこう強そうで、ずっしりとした体格なのだ。と言ってもトンガとかサモアとかの人ほど身長も横幅もデカイという感じではなく、どちらかと言えば、頭の上からグーっと押して圧縮したような体のつくりである。夫の言う”島なまりのフランス語”というのも何となくわかった様な気がするようなしないようなという感じだ。日本人の友達以上に写真も撮りまくっており、とにかくパリの観光を満喫しているらしく、何よりである。

凱旋門のチケット売り場ににたどり着くと、入場料は一人9ユーロもする。結構高いので結局登ることはせず、門の真ん中の部分に出てみることにした。すると階段脇には、夕方のセレモニーのために控えているミリタリーの人々がタバコをふかしているところであった。通りすがりに私は気付かなかったのだが、ワリスの人は同郷の兵士を見つけたらしく、すぐに声を掛けており、談笑していたので驚いたのであった。これが同じ島でも、日本人同士なら何となく目をそむけそうな気もしないでもないが、この人たちは、見た目ですぐに同じ島出身かどうかがわかったりするらしい。私ら素人からするとタヒチとワリスの違いなんて難しそうな感じだけど。話を聞いたら南仏のパラシュート部隊の人たちだったらしい。

そんなわけでこの日の観光ルートは気に入ってもらえたらしく、一安心だった。明日彼らは、タヒチに向けて出発とのことだが、パリから日本までの12時間を”長っ!”と不満を言えば罰があたりそうなほど長い旅である。通常パリ・ロサンゼルス・タヒチというルートらしいのだが、今回は少しでも安い航空券にしたら、パリ・ロンドン・ロサンゼルス・タヒチというルートで、丸一日以上掛かる長旅ということだ。到着日は、時差も併せると日曜の夕方らしい。ロサンゼルスでのトランジットなんて何だか問題が起こりそうな気がしないでもないが、無事に到着するよう祈るばかりである。

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