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歯医者。

さっき歯医者へ行ってきた。別に痛いという訳ではなく、もう1年以上行っていなかったことと、歯石をとってもらいたいと思ったからである。2年前に行ってみたところ”特に悪くもなかった”という駅の裏にあるキャビネに予約をとっておいた。

私が医者を探す時、非常に重宝しているのが郵便受けに勝手に入っていた”パリ15区だけの電話帳”である。科目ごとに分かれており、尚且つ15区限定なので家から近いところのみということで、非常に探しやすい。後はもうギャンブル的な感覚で一度行ってみて、ダメなら変えるというつもりでいる。幸運なことに、今まで”アイタタ”という目に会ったことはない。というか手術などが必要になるような重要な病に倒れていないからということもある。

ホームドクター(とでも言うのだろうか、健康保険事務所に自分のかかり付け医を申告することになっている)を選ぶときも、ここに引っ越してきて最初に風邪を引いたときか何かで、同じ様に適当に電話帳で探して見つけて行って見たところ、良くもなく悪くもなく、診察料金も標準で何しろ家から近いということで結局夫共々この先生をホームドクターに選ばせてもらった。婦人科も歯科も同じく電話帳のお世話になった結果だ。先日書いたラボは、歩いていてたまたま見つけたので電話帳によるものではないということくらいだろうか。後は、例え自分の先生が見てくれないような症状ても、そこで紹介してもらえる先生は大抵近所であることが多いので、特に心配する必要もない。

そしてよくよく考えると笑ってしまうのが、これらのお世話になっている先生の名前が全て”A”で始まっていることである。面倒くさいのでアルファベット順に並んでいる電話帳の初めの方で、さらに家に近いところを選んでいるというのがバレバレではないか。

今日行った歯医者は、非常に新しく内装もお洒落である。待合室には新しい雑誌も死ぬほど置いてあり、お洒落なソファーセットの前には大型液晶テレビが設置されてushuaiaなどの環境癒し系の番組が音を消して流れており、これまたシャレたローテーブルの上には何だか高そうなお香が焚かれていてほのかに良い匂いが漂っている。久しぶりにゴシップ雑誌を読みはじめて、”有名人のタトゥー”という特集記事を読もうとしていたところで先生に呼ばれてしまい、つい舌打ちしそうになってしまった。こんなことなら先にこの記事を読んでおけばよかった。

2年前と同じメガネの小僧(失礼)という感じの先生だ。このキャビネには3人も歯科医がいるらしく、今回も受付の人に”誰先生に予約をとりましたか”と聞かれて困ったが、そんなこと予約の時に言われなかったのだ。知るわけもない。診察室も、最新のセットが勢ぞろいで、本当に設備だけはこれ以上のものは無かろうという感じである。こうなってくると、逆に医者のレベルが心配になるが、私は歯石とりなんていうのばっかりで本格的な治療はしたことがないので実際どうなのかは不明だが、感じが良い先生であるということは確かだ。

診察される椅子にドッカリ座ると、自分の正面には小さな液晶もついており、きっと治療中の歯の様子などを自分でも確認出来るのだろうと思う。勿論、”デジタル先生”(笑)なのでカルテなんてものはなく、全てパソコンに直接打ち込むのだ。ペーパーレスで素晴らしい。

”特に治さなくてはいけない歯はない。”とのことで一安心、歯石とりの作業が始まった。前回もそうだったが、日本の先生に比べてかなりワイルドである。実家の近所のいつも通っていたところは、先生がジョリンジョリンと歯石を取る間、助手のお姉さんがよだれ吸い取りチューブ(っていうのか)を絶え間なく上手にあててくれていたものだが、ここは、先生が全て一人でやるらしい。いくらチューブを当ててくれても先生も歯石とりと両方やってるものだから、チューブも口からはみ出し気味、鼻の辺りまで自分の涎がすっ飛んでくる。途中2回ほどうがいをさせてもらったのだが、口の周りが歯石だらけというか石灰的なものがこびりついている気がして、早く家に帰って顔を洗いたいと思ったのであった。

そういえば、先生は私の詰め物をしている歯をみてすぐに”あ~、これはフランスで治療したんじゃないでしょ”と得意げに聞いてきた。そして私が”あっ、日本で。。。”というと、これまた”あ~、そうだと思った。他の日本人の患者さんの歯でも見かけるから。”とかなりこの話題に食いついている。”この国じゃこういう治療はしないんだよね、僕はこの方が良いと思うけど。”という話だ。じゃあ一体どうするのか?と思ったけど、今別に自分が治療しなくてはならないわけでもないので、薄ら笑いをしてみただけにしておいた。

お金を払って、うつ向きがちの姿勢で急いで家に一度戻る。口の周りが血と歯石だらけの気がして落ち着かないのだ。家に帰って鏡を見ると案の定口の周りが白い。粉吹き妖怪のようだ。そして歯を見ると確かに歯石は良く取れていて舌で触るとつるつるして気持ちが良いのだが、かなりワイルドに取ってくれていたせいか、歯茎から血が出まくり、何度うがいをしても血がこびりついている。夜の歯磨きでキチッと落とせばよいことだ。でも、まああれだけの設備があって、予約もそれ程取りにくくなく、診察料金も標準であるから、来年もまた歯石とりはこの先生にお願いするつもりだ。

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