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ゴンタ。

Gonta_2 今日久しぶりに実家へ電話をしたのだが、私のヘボヘボ検診結果を伝えるより先に大変なことを聞かされた。家の飼い犬であるゴンタがもう長いことなさそうだと母が暗い声で言うのである。生まれてからもう16年になる老犬の柴犬で、私が一昨年一時帰国した際にも急に歩けなくなり、”これはいよいよ死んでしまうのか!私が帰ってきたのでホッとしたせいなのか?”という急激な弱り具合であったが、何とか死のふちからの生還を果たしたのだった。最近は白内障はどんどん進行して目が見えないながらも、食欲も普通にあり、散歩にも喜んで行っていたとのことであった。それがここ2日、どうもおしっこが出づらくなっており、食欲もないらしい。今日などは散歩に行く元気もなかったとのことである。

何年も前に尿管結石の開腹手術を2度もしており、やはり泌尿器系が弱いらしい。人間でもそうだろうけど、排泄機能がうまく働かないというのは重大な問題である。母が近所のかかりつけ獣医のところで聞いてきたところによると、今回もどうも結石かもしくは前立腺の問題かもしれないとのことらしい。ただ、もう高齢だし、2度も手術をしたこともあり、これから検査をして原因がわかったとしても手術をするというのはやはり難しいらしい。昨日あたりから、おしっこをしようと踏ん張っても出せないらしく、目が見えないのに庭をそこらじゅう歩き回り、一生懸命いきんでも出せずにその内歩きつかれてバタっと横になることの繰り返しで、見ているのが辛いと母に泣きながら語られ、私も本当に困ってしまった。

この犬は、弟と私がお金を出し合って買った犬で、本来であれば私達が面倒を見るべきものなのだが、二人とも結婚して家を出てしまい結局主に母に面倒を見させるという結果になってしまっている。動物好きで色々な動物を飼い、死なれたり逃げられたりしても結構あっさりとしている父に比べ、母は、父が動物を買って来ると最初は非常に嫌がるのだが、結局は一番可愛がるのでいつも最後にショックを受けてなかなか立ち直れないというタイプである。去年も私が長いこと飼っていたカメが冬眠から覚めないまま死んでしまったというのを電話で聞かされ、この時も”もう何年も生きてたんだから、仕方ないよ。寿命だったんだよ。”と慰めたが、かなり落ち込んでいて、冬眠を上手にさせなかった自分が悪いというほどの後悔っぷりであった。

今回もゴンタが急にこんな状態になってから、”私が心配してみてもそばにいてもどうなる訳でもないのは分かってるんだけど。。。”言いながらも、食欲もわかず、良く眠れないような状態で色々考えては涙が出ちゃうのよね~などと言う母に、帰宅した父は、”鼻声で何だ、どうしたんだ。風邪でも引いたのか?”などと真顔で聞く頓珍漢ぶりを発揮しているらしい。まぁ、二人してめそめそ泣いてみても仕方ないのだが、母は父のそんな薄情っぷりに驚いていた。そもそも本人は”薄情だ”などとは思ってもいないのだろうが。それでも母は、父から”私にはショックを与えると良くないから今は言わないようにしておけと言われたんだけど。。。”と前置きをしてから話し始めたので一応の気遣いはあるらしい。

母が獣医に聞いたところによると、このまま、おしっこが出せないようであれば、その内毒素が体中に巡り、結局は死に至るということになるらしい。とりあえず、小さい結石であれば石を散らす作用のある薬が混ざった缶詰のえさを食べていれば自然に石が排出されるかもしれないとのことでその缶詰を無理に少しづつ食べさせているらしいが、食欲も落ちてきていてどうもそれも難しくなってきているらしい。私としては、今まで出来ることは全てやってきたし、寿命であれば仕方ないのだから母には変に罪悪感を持たないようにと言ってみたが、”あんたがもうじき子供を産んで新しい命が生まれる代わりにゴンタは天国に行くのかね~。”などと涙声で言われると私もたまらなく切なくなるのであった。

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