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おさむ。

原宿の猫通りのパンクな服の店は、999ではなくて666だったのではないか。そういえば文化屋雑貨店なんてまだあるんだろうか。などと秋の夜長に考え始めたら眠れなくなってきた。

パリはもうすっかり秋だ。ウカウカしてるとマロニエ(っていうの?)のイガを踏んで大変だし、落ち葉が舞っている道を緑の服を来たお掃除マンがお揃いの緑のほうきでダルそうに掃除をしていたりする。日本だったら、きんもくせいの良い匂いがどこからともなく漂い、空は高く、空気は澄み切っているんだよな~。秋の匂いというのは独特だ。これから到来する長くて暗くて寒い冬を思うと、このつかの間の秋を満喫しなくてはとつくづく思う。毎日毎日少しづつ日の入りが早くなり、冬は確実に近づいて来ているのだ。。。

先日、短大時代の友達が結婚したという嬉しいニュースがあり、早速結婚祝いを探すことにした。とは言え、何度もクリスマスネタで書いている様に私はプレゼントを探すのが苦手であるので、失礼を承知で友人に何が欲しいかをずばり言ってもらうことにしていた。そんな訳であとは廻る店の候補を幾つか選ぶというだけだったので大分楽であった。

夫に赤子を預け、出産後初めてパリの繁華街(?)ともいえるラファイエットとプランタンという2大デパートのあるオスマン通りまで行って来た。まずは、この二つのデパートを見て、ダメならボンマルシェ、それでもないなら個人商店へと思ったのだ。ラファイエットで手頃なものを見つけ、折角なので、久しぶりにパリの日本人街と言われるサンタンヌ界隈をうろつくことにした。

ブックオフに来たのは、まさに入院前日の5月22日以来であったので不思議な気分だ。出産前に”もう当分来れないだろう。。。”と何冊か残っていたもう読まない本を売りに来たので日付に弱い私でも良く覚えている。久しぶりに文庫本の背が並ぶ本屋に行き大興奮だ。それから食料品やで(またしても)せんべいやら柿の種などの秘密のおやつをこっそり買いこみ、もう一軒の本屋JUNKU堂で太っ腹に雑誌を2冊も買い、とどめに心のオアシス”十時屋”で毎回同じく夫にはとんかつ弁当、自分にはからあげ弁当を購入し、持ちきれない程の荷物を抱えウキウキで家に戻ったのだった。出来ればもっとウロチョロしたかったが、一度に沢山のことをしようとしてもダメなのだ。一生遠出が出来ないわけではなし、少しの辛抱だ。

ブックオフで岩波文庫から出ている太宰治の”ヴィヨンの妻”という文庫本を買った。太宰治の作品は、何だか胡散臭いというか、読んでいる自分に酔いしれるための本というか、何だか勝手にそんなイメージを持っていて、恥ずかしながら読んだことがなかったのだが、何故かこの本は何となく読みたい気分にさせられたのだ。しかも赤子がいる今となっては、何度も細切れに読まざるを得ないので、本格的長文ミステリーなんていう本は読み返しすぎて訳がわからなくなるので適していない。その点、短編が幾つか入った薄めの文庫本というのは最適だ。この本もサラっと読めて面白かった。

何故”ヴィヨン”の妻なのか良くわからないが、フランスにはフランソワ・ヴィヨンというアウトサイダーな詩人がいた。この人の作品をわかりもしないのに、セーヌ川沿いのブキニストで詩集を見つけてそれ程高くもなかったので購入した。案の定(笑)一度も読んでいないのだが、たまたまネットで本を買う時にこの詩人の作品訳が出ているようなので買ってみた。今配達を待っているところでちょっと楽しみだ。日本語ならいくら不精な私でも読めるだろう。今の家からそれ程遠くないところにこの人の名前が付いた通りがある。なんていうかヴィヨンづいている(笑)のだ。

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